ひとみの内緒話

presented by ひとみ & イネ

亜理紗 雪むすめ (6) 2013-04-13 (sat)

作:Shyrock様

※※ 第6章 重なる二つの影 ※※

「あぁ…何てすごいんだ……亜理紗、君って強烈だね…表現できないぐらいすごい……」 

「え? そんなにすごいんですか?」
「うん…君のような子は初めてだよ…おそらく名前は知らないけどすごい名器なんだだと思うよ」
「まぁ、どんな感じなのですか?」
「ふつうなら精を発射するって感じなんだけど、君の場合は精が吸い込まれていくと言うか…うまく言えないけどとにかくすごいんだ……」
「それって気持ちが良いと言うことなのですか?」
「うん、普通より数倍気持ちがいいんだ……」
「そんな風に言ってくださって、私とても嬉しいです」

 そんな会話をしているうちに俊介の肉棒は徐々に小さくなっていったが、そのまま亜理紗の体内に挿し込まれていた。亜理紗もまだ快感から醒めやらずと言った状態で、俊介にもたれて余韻にひたっていた。
 俊介もまた「ハアハア」と言う荒い息がまだ治まっていなかった。

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 窓に木漏れ日が差し込み、俊介は目を覚ました。
 薄ぼんやりとした思考の中で昨夜のことが脳裏をよぎった。
 突然俊介は左右を見回した。しかし亜理紗の姿はなかった。

(昨夜の出来事はもしかして夢だったのだろうか……?)

 あまりに話がうま過ぎてにわかには信じがたい。

(いや、昨夜のことは夢なんかじゃない……)

 めくるめく昨夜の光景が瞼に浮かんだ。
 身体には少し気だるさが残っている。亜理紗とは何度も何度も身体を重ね、とうとう明け方まで愛し合ったから、おそらく寝不足なのだろう。俊介はゆっくり上体を起こしたが、直ぐに布団からは出ないでしばらくまどろんでいた。その時、掛け布団の裏側に長い髪が1本付着しているのが目に入った。

(……!)

 それは俊介のものとは違う。明らかに女性の黒髪だ。

(やっぱりあれは夢じゃなかったんだ……)

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 午前7時頃、朝食が部屋に運ばれてきた。
 朝食を運んできたのは女将であった。まさか昨夜のことを話すわけにはいかないので、俊介は亜理紗の話題には一切触れなかった。おそらく亜理紗自身も母親である女将には当然漏らしていないだろうし。
 俊介は女将とは当たり障りのない話題に徹した。

 俊介は朝食を済ませた後取材の準備を行ない、8時30分頃旅館から地元の村へと向かった。“雪女”だけではなく地元の民話が聞けるところを探して歩くのだ。事前に訪問先と面談の約束を取り付けておくことは難しく、ほとんどがぶっつけ本番になってしまう。
 簡単に話しが聞けることは少なく、妖怪の伝説を大の大人に話したら笑われるからと口を閉ざしてしまう人、昔話ではなく現在もいると信じ熱く語ってくれる人、こちらの熱意にほだされてようやく口を開いてくれる人…その成果は運を天に任せるしかなかった。幸いその日はそこそこの成果があったので、俊介は早めに旅館に戻り寛いだ。

 そして2日目の夜が訪れた。
 その日は運よくネットが繋がったので夕食後情報集めに精を出す俊介であったが、昨夜の寝不足もたたってか、夜の10時頃になると睡魔が襲ってきた。すでに布団は敷かれていたので羽織っていた丹前を脱ぎ寝床に入ることにした。俊介は寝床に入ってから10分も経たないうちに早くも寝息を立てていた。

 それからどのくらいの時間が経過したのだろう。
 俊介の耳元で女性がささやく声がして俊介は目を覚ましてしまった。

「俊介さん、私です。亜理紗です……」
「わっ! 君か〜、びっくりしたじゃないか」
「ごめんなさい、起こしてしまって」
「いや、そりゃいいけど、どうしたの?」
「昨夜のことを思い出すと眠れなくなってしまって……」
「ふうむ、やっぱり昨夜のことは夢じゃなかったのか」
「夢だと思ってたのですか? おほほほ……」
「だって君のような可愛い子が自分からやってくるなんて、男として幸運すぎるじゃないか」
「まぁ、可愛いだなんて……嬉しいですわ……(ポッ)」

 可愛いと言った一言に亜理紗は素直に喜んでみせた。昨夜は表情に憂愁が漂っているように思われたが、今日は屈託のない笑顔を見せてくれた。笑うと笑顔が素敵な子だなと俊介は思った。昨日は紬を身に着けていた亜理紗だったが、今夜は寝巻きの上に丹前を羽織っている。
 おそらく眠るつもりで着替えたのだろうが寝付けなかったのだろう。

「お茶でも淹れようか?」
「いいえ、結構です。それより横に入っても構いませんか?」
「う、うん…構わないけど…」

 亜理紗は俊介にそう告げると、直ぐに丹前を脱ぎ捨て布団に潜り込んできた。俊介は昨日の今日でもあり戸惑いを隠しきれない。
 亜理紗は少し甘えたような声で俊介にささやいた。

「すごく冷えてるんです…身体を温めてくれませんか…?」

 肩に触れてみると確かに氷のように冷たい。

「うわぁ…かなり冷えているね。こっちにおいで……」

 俊介はそうささやくと亜理紗をギュッと抱きしめた。

「今日は成果が上がりましたか?」
「うん、思ったより好調だったよ。取材も沢山できたし」
「良かったですね」
「うん、でも、亜理紗…」
「はい?」
「君が来てくれたことが一番ラッキーだよ」
「まぁ……」

 俊介は亜理紗を抱き寄せ唇を重ねた。

- つづく -


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