ひとみの内緒話

presented by ひとみ & イネ

secret police 海猫 3 -0405 2018-04-21 (sat)

作:出羽 健さま

※※ 第4章 美人検事はカラオケがお好き (5) ※※

「大丈夫。現職の検事に手をだすほど、彼らは愚かではない。この事件はすぐにでもマスコミへ公表されるでしょう。我々の味方は正義と世論よ。衆人環視のなかで私に手をだしたら、犯人が自分たちであると告白しているようなものでしょう。私は大丈夫よ。もし何かあったときはすべてを書いた書類が信頼できる同僚の検事に渡るようにしておくわ。彼が引き継ぐことになる。あなたは心配しなくていいのよ」

 伝法の言葉をそのまま信用するほど、彩は楽観的ではなかった。
 現にコマンドを支援していた弁護士が失踪したり、コマンドへの支持を表明した大学教授が行方不明になったり、そんな事件はしばしば起こっている。

 検事だけが見逃されるとは思えない。だが、もう腹は決まっている。
 それ以上、伝法を困らせる言葉は口にしなかった。
 二人は笑みをかわしながら、しっかりと抱擁し、別れたのだ──

 ヒック──
 伝法はしゃっくりをした自分に苦笑しながら手で顔を扇いだ。

(ボケ次長め。戦闘前夜の兵士の酒盛りぐらい、存分にやらせろっていうんだ)

 告発状の存在とその内容、そして伝法ゆかりが何事か企んでいるとの噂はすでに田沼の耳に入っているだろう。
 そして検察部における動静のすべては海猫にスキャンニングされていると思わねばならないので、彼らもまた動きだそうとしているだろう。
 田沼の緊急の呼び出しは彼らの注目を引くに違いないからだ。

 しかし伝法もただ一歩踏みだす前の恐怖心を和らげるためにパーティにうつつを抜かしていたわけではなかった。
 彼女の同期生の中にはマスコミ関係へ就職している者も少なくないのである。海猫の影響力は当然、新聞・テレビ各社に及んでいるけれども、まだすべてを掌握しているところまではいっていなかった。

 気骨ある若手のジャーナリストは探せばいくらでもいる。
 彼らに密かに連絡を取り、抜き打ちの記者会見を明日の朝、決行する計画であった。

 その詰めの打ち合せをカラオケボックスの角っこでやったわけである。
 この計画はもちろん田沼には報せていなかったし、最後の最後まで報せるつもりはない。ただ、彼があまりに騒ぎすぎると、海猫が積極的に行動を開始するかも知れず、それだけが気がかりであったが。

(頼むわよ。一生に一度でいいからまともに働いてくださいな、田沼くん)

 タクシーは霞が関の一角にある検察部のビルに着いた。
 次長室の扉を開けると、田沼が、読んでいた新聞から目を外し、チラリとこちらに視線を飛ばした。

「伝法ゆかり検事、まいりましたっ」
「あてつけみたいに、かしこまって挨拶するんじゃない。さっさとそこへ座りたまえ」

 デスクの向こう側の椅子をあごでしゃくった。
 伝法は豊かなプロポーションを見せつけながら歩き、ムッチリとスラックスを漲らせている臀部をおろした。しなやかな下肢を組んだ。

「ま、いいだろう──」
 田沼は彼女のふるまいへ黙殺という関心を示しながら言った。

「せっかくの休暇を打ち切られたんだ。怒るのも無理はない。それに突然の呼び出しなのだから、酒気帯びであっても責められはせんしな」
「いつもながら田沼次長の部下に対する寛大な接し方には頭が下がる思いであります」

「……しかし猶予もここまでだぞ、伝法くん。さっきも言ったが、つまらない駄洒落やアイロニー、それに上司を小馬鹿にした態度は赦さんからな」

「駄洒落なんか口にしてませんよ。単なる洒落なら幾つか言った覚えはあります。自白しますか?」
「うるさい。そういう人を苛立たせる態度が問題なのだ」

 しかし田沼はそれ以上追及してこなかった。
 かえって椅子の背に身体をゆったりと仰けぞらせ、ニタついている。

「いや、だけどね。君のキャリアについてはこれでも同情はしているんだよ──君は信じないだろうけどさ──。まったく君は進むべき道を誤ったんじゃないかとね」

「いやいや君の検事としての才能は高く評価しているんだ。嘘じゃないよ。だからこそ私の右腕として重用させてもらっているんだから」

「けれどね、ほら、君の才能って、こう、型破りなところがあるじゃないか。窮屈なお役所仕事とは水と油みたいなところがさ」

「ひょっとして検事じゃなくて、弁護士になっていたら、今頃、大変な人気者になっていたかもしれない。美人弁護士としてブラウン管を賑わせていたんじゃないか。当然、ひと財産、すでに築いていただろう」

- つづく -


出羽健書蔵庫 投稿してくださった出羽健さまのHPです。
ちょっと過激で濃厚な官能小説です。素敵なCG付きの作品も☆


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