ひとみの内緒話

presented by ひとみ & イネ

淫 妻・麻 紗 美 -1101 2017-09-14 (thu)

投稿:逢川信吾さま

※※ 第1話 目 覚 め ※※
※※ 第1章 (1) ※※

 きらきらと輝く街の灯かりが、彼女の目の前を走り過ぎて行く。

「ふぅ・・・」

 小さな溜息をつくと、彼女はシートの上で身体をよじり、ドアに寄り掛かる。少し飲み過ぎてしまったワインでほてった頬が、冷たいガラスに押しつけられ気持ちいい。

 反対車線を走る車のライトが、一瞬彼女の座ったタクシーの後部座席までも照らし、その光の反射で、彼女の目の前のガラスに、自分の隣に座る男の目が、いとおしげに自分を見つめている様子が映しだされた。
 彼女は微笑みを浮かべながら、そっと頭を返した。優しげな瞳が、彼女の笑顔を迎える。

「久しぶりの二人っきりの外食になったけれど、奥様の感想はいかがです?」

 男が低い声で囁くように問い掛ける。
 彼女はその笑みをいたずらっぽいものにかえると、「もう充分満足させていただきましたわ。すてきな旦那様にエスコートされて、一流のレストランの予約席でフルコースですもの。これで、また次が何十年後になろうとも、文句は申しません」

 男は小さな声で笑うと、片腕を伸ばし、彼女の肩を優しく抱いてきた。

「何十年だなんて。今日は僕も本当に楽しかった。なんだか新婚当時に戻ったような気がしてね。これなら毎日でもいいくらいだよ」

 女、高木麻紗美は、抱き寄せられるままにその身体を夫、高木恭平の腕にゆだねた。

「でも、毎日になるときっと飽きてしまって、こんな素敵な気分になれないでしょうね」

 麻紗美の小さなその囁きに、夫は即座に答えた。

「そんなことは、ないよ。とはいえ、現実にはそうはいかないだろうけどね」

 そして、二人はほとんど同時に、
「まったく、あの忌ま忌ましい出張が・・・」

 恭平は、一瞬目を丸くして麻紗美の顔を見つめると、声をあげて笑いだした。麻紗美の軽やかな笑い声もそれに重なる。

「どうも、口癖になっちゃってたみたいだな。そんなに愚痴った記憶はないのに・・・」
「瑠里子もおぼえちゃってますわよ、それももう何年も前から」
「なんだ。それじゃあ、まさか僕のいないときに二人で物真似をしてからかってたんじゃないだろうね」

「まさか」麻紗美はそっと瞳をあげると、浅黒く引き締まった恭平の横顔を見上げながら、「私、嬉しかった。あなたが忌ま忌ましい出張って言ってくださるのが。ずっと・・・」

 いつのまにか二人は見つめ合っていた。
 タクシーの後部座席で、二人の目はあまりにも近くにあり、恭平は、妻の瞳がいつになく美しく輝いているのを知った。
 と同時に、突然の気恥ずかしさに見舞われ、彼はしっかりと抱きしめていた麻紗美の肩を話すと、照れたような笑いを浮かべた。

 途端に麻紗美も気を取り直してシートの上に座り直す。
 たとえ夫とはいえ、見ず知らずの男が運転するタクシーの中で、男に身体を預けてしまうなんて。
 アルコールが入っていたからかもしれないが、まるきりそれは、若い恋人達のするような行為であり、二人の子供を持った三十五歳の大人の女のするべきことではない。

 おそらく、恭平もそう思ったのだろう。
 彼女に向けられる笑顔には照れが滲み出ている。
 麻紗美は、今年四十歳になるというのに、まだ少年の様な彼のその表情に、クスリと愛情のこもった忍び笑いを洩らした。

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 タクシーは、閑静な住宅街の一角で止まり、麻紗美は恭平の逞しい手に導かれて車を降りた。初春の夜風が、彼女の柔らかくウェーブのかかった肩までの長い髪を揺らす。
 その風の思わぬ冷たさに、フォーマルなフィット&フレアーのワンピースドレスに包まれた身体が小さく震える。

 すかさず、恭平の腕がその華奢な肩を抱いた。
 ヒールを履いているため百七十センチ近い彼女の身体も、恭平にはすっぽりと包み込まれてしまう。

 百八十センチを越える身長に、大学時代柔道で鍛えあげられた身体は、中年を迎えた現在でも、たくましさを漲らせている。

- つづく -


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