ひとみの内緒話

presented by ひとみ & イネ

鮮 血 の 日 記 2 -0505 2016-11-27 (sun)

作:香月さま

※ 第5話 6月4日 (5) ※

「かすり傷ですから」

 こともなげにそう応じ、部屋の隅に設置された石造りの箱へとミレニアは足を進めた。中に満たされた真っ赤に焼けた石炭と、そこに突き立てられてやはり真っ赤に熱せられた焼きゴテに視線を向け、乱れた髪を無造作に撫でつける。

「頭を動かせないように、押さえておいてくださいね」

 焼きゴテを抜き取り、台の方に戻りながらミレニアがそう言う。素直に頷いて、じたばたともがくマルジュの頭をプラムが押さえつけた。

「嫌だっ、嫌だ嫌だ嫌だっ。やめてくれっ!」
「髪の毛を、手に絡めるようにした方がいいかもしれませんね」
「そ、そう、ですか?」
「あなたの手に、焼き印を押してしまうかもしれませんから」

 自分の言葉に思わず絶句したプラムに軽く視線を向け、ミレニアが小さく首を傾げる。

「どうしました?」
「あ、何でもないです。えっと、これで、いいですか?」

 言われた通りにマルジュの髪に手を絡め、プラムがそう問いかける。
 髪を強く引かれたマルジュが目に涙を浮かべて身体をのたうたせるのを無表情に眺め、ミレニアは無造作に手にした焼きゴテを彼の額へと押し当てた。

「ギャアアアアアアアアアアアアァッ!」

 じゅうううっという肉の焼ける音、そして微かな白煙が上がり嫌な臭いが立ち込める。目を見開いて絶叫するマルジュから、思わず、といった感じでプラムが顔を背けた。焼きゴテをマルジュの額から外し、ミレニアが醜い火傷の跡へとそっと指を伸ばす。

「姦通の罪を犯した人間は、焼き印を押されるんですよね」
「う、あ……あう。も、もう、許して……」

 ツウっと文字の形の火傷の跡をなぞるように指をはわせ、小さくミレニアが呟く。口の端からよだれを流して弱々しく哀願の声を上げるマルジュへと、ミレニアは無表情に一瞥を向けた。

「プラム。これ、戻しておいてください」
「う、うん……」
「胸にも、同じように焼き印を押してもいいんですけど、文字の種類が足りないんですよね。だから、他のやり方でやらせてもらいます」

 メイド服の懐からナイフを取り出し、ミレニアがマルジュへと向かってそう言う。額に焼きつけられた焼き印の痛みに弱々しく呻いていたマルジュが、ぎょっとしたように目を見開いた。

「や、やめてよっ。な、何をする気なの……!?」
「別に、複雑なことをする気はありませんけど。単に文字を刻んで、皮を剥がす。それだけです」
「や、やめて! お願い、もうやめてっ!」

「……あなただけを、特別扱いするわけにもいきませんから」
「やだっ。やめ……う、うわああああああぁっ!」

 ぎりぎりぎりっと、薄い胸板にナイフの刃を走らされたマルジュが悲鳴を上げる。アルファベットの形に刻みを入れながら、無表情にミレニアが首を傾げた。

「やっぱり、動かれると線が歪みますね。プラム、彼の身体、押さえてもらえますか?」
「あ、う、うん……」
「やめてっ、痛いっ、痛いっ! うわあああっ、やめてよっ! 痛いっ! お願い、やめてっ!」
「下手に動くと、傷が深くなりますよ」

 淡々とそう言いながら、馬のりになるような格好でミレニアが文字を刻む。文字、といっても、一本の線で刻むのではなく、太い線で欠かれた文字を想定してその周囲を切り抜いていくような感じだ。

 だらだらと流れる血を時折手で払いつつ、ミレニアが文字を刻み込んでいく。姦淫、というスペルを胸の上に数行に分けて刻み込まれ、マルジュが悲鳴を上げて身体をのたうたせる。

「うわあああああぁっ。痛いっ、やめてっ、ぎゃああああぁっ。痛いっ、許してっ、もうやめてっ、痛いいぃっ!」
「う……」

 押さえて、といわれてしかたなくマルジュの肩を押さえ込んでいたプラムが目を閉じて顔を背ける。
 ちらり、と、そちらに僅かに視線を向けてミレニアが口を開いた。

「怖い、ですか? プラム」
「う、うん」

- つづく -


拷問部屋 投稿してくださった香月さまのHPです。最近、更新されないけど..
SMじゃなく本物の拷問です。その方面を研究される方は是非(笑

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