ひとみの内緒話

presented by ひとみ & イネ

罪囚ひとみ哀話(エレジー) (3) 2018-08-09 (thu)

作:御牢番役さま

※※ 第 3 話 ※※

 そんな素足で作業することなど当然初めてのことだったので、最初のうちは足の裏の皮が捲れ水泡や血豆ができた。
 それが崩れて血が流れることも多かった。
 その時は本当に痛くて辛くて、涙が溢れたことを覚えている。

 ひとみは4年間もそんな血まみれの足で、農道を作るため荒地のデコボコした地面に朝から夕方まで鶴嘴を振るい、汗と泥や埃だらけになりながら苦役に耐えてきた。

 そして毎日労役に駆り出される度、次第に裸足の作業も楽になった。
 今では彼女の足の裏は象の足のように皮も厚く石のように硬くなり、短い釘や画鋲が刺さっても気にならない程になっている。

 そんな女囚のゴツイ足を見て、とても女性の足ではないと刑務官にからかわれたことを思い出していた。

「さあ、さっさとこれを着なさい」

 そんなひとみの汚れた足元に投げ捨てられた衣類は、自分の背丈には到底合わない夏用の舎房着だった。

「普通見分は私服が認められるが、お前のような極悪な懲罰囚には私服着用の許可はおりない。今は11月だがその監房服を着るんだ」

 それは何年も着古され襟元も激しく黄ばんだ灰色の半袖ワンピースだった。木綿の生地はヨレヨレで大小の虫食い穴のある代物だ。

 ひとみは裸よりはましだと、無言で仕方なしにその獄衣の袖に腕を通した。その囚衣は大柄な彼女にはあまりに小さくて、袖はタンクトップになるほどだった。スカートの丈もミニスカートのように太腿の根元が露出しノーパンの恥毛が露になる有様だった。

 看守はそのチンチクリンな姿の女囚に前手錠、剥き出しの腰に太縄を掛けその腰縄にしっかり手錠を固定した。

「両足を開きなさい」
「はい…」

 女刑務官に命令されたひとみは、か細い声音を吐き肩幅に足を開くと足錠を嵌められた。
 50センチほどの錆びた鎖が、剥き出しの両足首を繋ぎとめている。

 最後に私語ができないよう、再び口に轡付きの革枷を噛まされた。
 これが見分に曳き出されるひとみの護送姿だった。

「さあ、行きなさい…!」

 ひとみは独房の小さな鉄扉をくぐると、女刑務官に縄尻を取られながら護送車の待つ戸外へと連行された。

 縄付き姿の護送囚は、草履も靴下もない裸足で暗い監房の床をペタペタと歩く。
 牢獄の床は湿っていて足の裏から直に水気を感じながら進んだ。
 両足首を繋ぐジャラジャラという鎖の音を耳にするたびに、自分は罪を犯した女囚なのだと否応なしに思い知らされるのだった…。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 実況見分に向かう護送車は凶悪犯を連行する特別製で、外から見ると虫が入るほどの小さな鉄網の窓一つがあるだけだった。
 ひとみは椅子もない囚人用の荷台に添えられた小さな鉄製の檻の中へ宅配物のように放り込まれた。
 大型犬を入れる程のその檻は、手足を伸ばすこともままならず立て膝に顔が埋まるほど身を屈めなければない窮屈さだ…。

 そんな檻に無理やり押し込まれた後、前部の鉄格子の蓋が閉められ大きな錠前でしっかりと施錠された。荷台の扉が閉められれば車内は僅かな網格子の嵌められた明かり取りの窓だけ…。

 車が移動を始めると対して座席設備も施されていない囚人の荷台部は地震が起きたかのようにガタガタと大きく揺れ続ける。

 ひとみはそんな荒れ狂う車の挙動で鎖に繋がれたままの小さくなって押し込まれた身体を檻の鉄格子に何度も打ちつけられながら、その頭上にある唯一の外界に繋がる小さな窓を見上げた。

 外は曇りのようで灰色の空が見えるだけ…。
 重罪囚として護送されるあたしの心の色と同一な思いがした。

 彼女が別件容疑として追及される事件は、19歳の時、貧困のあまり寺社内に忍び込んで金品を盗もうとしたのを住職に見つかり、逆に絞め殺した強盗殺人だった。
 このことが露見した以上、最早年貢の納め時…おそらく前科累刑となれば死刑級の極刑は免れない。

 ああ、あの空ももう二度とみることはできないだろう…。
 そんな思いが胸中を駆け巡れば、新聞雑誌で稀代の女悪魔、毒婦と揶揄されたひとみも頬に涙が流れる。しかし、手足を拘束された今の彼女はその滴さえ己の手で拭うこともできないのだった。

 どれだけの時間が過ぎたのだろう?
 窮屈な檻の中でいつの間にか転寝していたひとみは、車輪の止まるブレーキ音で漸く目が覚めた。

- つづく -



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